薄毛治療薬、ミノキシジルの効果

薄毛に悩む人は良く頭皮トラブルを抱えていることがあります。例えば、頭皮が脂っぽい、フケが増えたといった症状です。こうした症状は放置すれば深刻な薄毛を引き起こす原因にもなりかねませんが、かといって、こうした症状を改善したからと言って、薄毛が改善されるわけではありません。

ここまでフィナステリドを中心とした進行性の抜け毛に対する対処を話してきましたが、ここでは積極的に発毛を促すための対応策としてのミノキシジルについて説明したいと思います。

まず、ミノキシジルによる発毛促進治療の例を紹介します。

Nさんは50歳代の研究職の男性です。前年に転職をしたため新しい職場でのプレッシャーが大きく、心理的に大きなストレスを抱えていました。

結婚はされておらず一人暮らし。そのためか、食生活は外食かコンビニ弁当、インスタントものに頼っていました。足りないビタミンやミネラルはサプリメントで補ってはいましたが。

タバコも1日20本程度吸っていて、お酒も晩酌は欠かさないタイプでした。

薄毛の症状に気づいたのは10年ほど前からでした。髪が細くなったように感じ、5-6年前からは地肌が透けて見えるようになりました。抜け毛の多さは気にされていませんでしたが、前頭部が薄くなったことを気にかけていました。

病院での診断では、ノーウッド・ハミルトン分類でⅣとそこそこ進行した状態。生やすためなら何でもしたいとAGA治療に前向きでした。そこで、フィナステリドと同時にミノキシジルと言うAGA治療薬による治療を開始しました。

7か月後には本人も発毛したと実感し始め、髪のコシやハリが出てきました。周囲の人から「生えてきたねぇ」と言われ始めました。

11か月後には飲み薬を2かに1回に減量しました。1年を経過する頃には、ノーウッド・ハミルトン分類でⅡにまで改善しました。

 

ミノキシジルとは?

元々は血圧を下げる薬として開発されましたが、血圧を下げる効果はそれほどでもなく、一方副作用で現れた前身の体毛が増えるという作用の方に注目が集まり、今では毛生え薬として使われることが主になりました。

血圧を下げる作用がありますので、血管を拡張する作用があり、それで頭皮の血流が増えることは発毛効果を生んでいると考えられていますが、最近では毛乳頭細胞の増殖を促す作用も発見されています。

薄毛治療薬として使う場合は、リアップのように塗り薬の他に、錠剤を処方することもあります。

副作用は、血圧低下(元々の主作用ですね)、むくみがあります。また塗り薬の場合は、実はいろいろな濃度のものが医療現場では使われていますが、いたずらに濃度の濃い方が良いだろうと思って飛びつくと、かゆみや皮膚炎と言った副作用に悩まされるかもしれません。

また女性にとって特にやっかいな副作用として体毛が濃くなることがあります。男性は気にならないかもしれませんが、女性では気にする人が多いので、病院では処方する際に必ず、この副作用を告げられるはずです。

とは言え、体毛の成長期はせいぜい半年程度なので、どんどん伸びることを心配する必要はありません。服装に気を付ければ、隠せる範囲であることがほとんどです。

また服用を止めれば、抜けますので安心を。

 

ミノキシジルの臨床上の効果

ミノキシジルにより、髪の毛が太く長くなるだけでなく、生え際などに新しい産毛のような毛が生えてくることもあります。ただ、どちらかと言えば、頭頂部の発毛効果が高いと言われています。

 

 

参考文献

講談社「薄毛・抜け毛を直す」 小林一広、脇坂長興、武田克之著

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