育毛剤の使い方

薄毛に悩む人ならまず最初に思いつく対処法と言えば、育毛剤があるのではないでしょうか?

そこで育毛剤の選び方、使い方について紹介します。

 

育毛剤の種類

育毛剤には市販のものでもたくさんありますが、そこに含まれている成分にはこのようなものがあります。

 

末梢血管拡張剤(頭皮の血流を改善する)

センブリエキス、塩化カルプロニウム、チクセツニンジンチンキ、ビタミンE誘導体など

 

毛母細胞活性化剤・毛髪代謝活性化剤(毛母細胞へのエネルギー供給など)

ニコチン酸アミド、ペンタデカン酸グリセリド、パントテニールエチルエーテル、サイトプリン、アデノシン

 

これ以外にも、抗フケ剤(皮脂の分泌を抑える)、殺菌剤(頭皮の雑菌の繁殖を抑える)、保湿剤、栄養補給剤などなど。

でもどれを選んでいいか分かりませんよね。そこで思い切って選別しますと、現代医療において、髪の毛を太くし、発毛させるのに重要なポイントとなるのは2つ。①毛母細胞の活性化と、②頭皮の血流改善、です。実際、効果が高いとされている育毛剤は、この2つのうちいずれかの作用を持っているとされています。

例えば、

リアップはミノキシジルを有効成分とする育毛剤ですが、その作用は頭皮の血流の改善、毛母細胞への栄養供給でした。

ライオンのイノベートと言う育毛剤も定評がありますが、主成分はサイトプリン、ペンタデカン酸グリセリドの2つ。サイトプリンは毛根の細胞を活性化し、ペンタデカン酸グリセリドは髪の毛の生成に使われるエネルギー供給に関わるとされています。

資生堂のアデノゲン。美容院で勧められることもある確かな育毛剤ですが、今主成分はアデノシンと言うもの。この作用は、発毛促進因子FGF-7を産生し、毛母細胞を活性化するとの事。

最後に第一三共ヘルスケアの大ヒット商品、カロヤンガッシュ。こちらの主成分は塩化カルプロニウムですが、今作用は頭皮の血流を改善するというものです。

先ほどの類型で言うと、リアップとイノベート、アデノゲンは毛母細胞の活性化作用、カロヤンガッシュは頭皮の血流改善に主眼を置いたものと言えます。

 

どの育毛剤を選ぶべきか?

カンタンに分かる方法があります。

毛母細胞活性化タイプが合う人

  • 全体的に頭皮が脂っぽい人。
  • ある時期から髪の毛が細く、短くなり始め、そのせいでボリュームが減ったと感じる人。

 

血流改善タイプが合う人

  • 先ほどとは逆に頭髪が産毛のように細く短くなったりはしていない人
  • 寒くなると手足が冷える人
  • やせ型、胃腸が弱い、肩こりや目の疲れが出やすい人
  • ある時期から急に髪の毛の本数が減ってきたような人

 

育毛剤の使い方

「最低6か月は使う」というのは育毛剤の使い方の基本です。

先ほど大雑把に育毛剤を大別し、それぞれに向いたタイプを定義しましたが、実際は使ってみないことには分からないこともたくさんあります。

とは言え、使ってみて「何となく向いてない気がする・・」と毎月とっかえひっかえしているようではいつまでたっても自分に適した育毛剤は見つかりません。

髪の毛の成長は遅いです。1日で0.3mmしか伸びません。育毛剤の働きは、毛母細胞に働きかけて丈夫な髪の毛の生成を促したり、血流改善で栄養を供給して太い毛を育てたりするものですが、育毛剤を使ったからと言って1日1cm伸びるようになるわけではありません。

どのくらいの期間を待てばいいのか?一つの目安は3か月~6か月です。市販の育毛剤の説明書にも6か月を目安としてほしい旨書いてあると思います。

使っている側としてはいつまでたっても増毛している実感がないと、「生えていないのではないか?」と疑い始め、別のものを試したくなるものですが、そこは少々腰を据えて使う必要があります。

実際、3か月ほど使ってようやく、「効いている気がする」と実感が出てきて、そのまま順調に推移して6か月後くらいに目で見て分かるくらいの効果が表れるケースも多いです。

 

使い方の注意

まず、市販の育毛剤を使う時に重要なのは説明書通りに使う事。ネットにある怪しげな情報に基づいて自分勝手なアレンジを加えたりしないことです。

その使い方にたどり着くまでには各製薬会社の科学的な検証を経ていて、それが最も確実に毛を生やす方法だと特定されているものです。まずは製薬会社を信じてみましょう。

また、これが重要ですが、洗髪後毛穴がきれいになった状態で使う事。育毛剤の成分は頭皮から吸収されますが、特に毛穴から吸収されるものです。普段の毛穴は、特にAGAの人は脂で詰まっていたりと、育毛剤が吸収されにくい状態になっていることが多いです。もちろん洗髪後十分に頭皮を拭いて乾燥した状態で育毛剤を使ってください。

ただし、1日2回つけるタイプだからと言って1日に2回洗髪する必要はありません。逆に頭皮にとっては過酷な状況を作ってしまい、余計に発毛にとって悪い環境が出来上がってしまう恐れがありますので。ただ、2回のうち1回は洗髪後につけるようにしてください。

 

 

参考文献

講談社「薄毛・抜け毛を直す」 小林一広、脇坂長興、武田克之著

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